名物のおすすめ店舗もご紹介! 女子旅で食べたい福井のご当地グルメ13選 【福井の有名な食べ物とは?】

2024年3月15日

2024年3月に北陸新幹線が福井・敦賀まで延伸します。
福井には季節ごとに味わいたいおいしいグルメが満載です。
今回は、女子旅で食べたい福井のご当地グルメをセレクトしました。
ここで食べれば間違いなしのおすすめ店舗とともにご紹介します。

ご当地グルメを紹介!

春・夏編

秋・冬編

春・夏に食べたいご当地グルメ・お土産

1.【嶺北】越前おろしそば

そば大国・福井が誇る自慢の味!コシのあるそばとたっぷりの大根おろしがさらさらと入ってきて、何杯でもいける。地元では冬の寒い日でも食べられているほど、ソウルフードです!
編集部・O

越前おろしそばは、冷たいそばに大根おろしをたっぷりかけて削り節と刻みねぎをのせた、ぶっかけスタイルのそば。福井の歴史ある伝統食で、嶺北地方を中心に食べられています。福井のそば発祥は一説では江戸時代前期の400年以上前。ときの越前府中城主・本多富正が非常食として栽培を推奨したことに始まるとされています。時代を経て昭和天皇が舌鼓を打ったことで「越前そば」の名が知られるようになりました。福井では県全域でそばが栽培され、じっくり石臼挽きによって香り高く風味豊かな味が楽しめます。

ここで食べたい!

三井屋

福井市つくも2-4-14

●【上部写真】おろしそば 600円

1837年創業の福井市で最も古い手打ちそばの老舗。夕方には、そばがなくなってしまうほどの人気店。名物「おろしそば」の他「いもかけそば」もおすすすめです。太麺と細麺が選べます。

2.【若狭】イカ丼

若狭湾で穫れるイカを使ったイカ丼は、こたえられないおいしさ。「新鮮なイカってこんなにおいしいの?!」と驚きの味です!
編集部・O

若狭湾では新鮮なイカが水揚げされ、福井の名物になっています。特に、「イカの王様」とよばれるアオリイカは絶品です。新鮮なアオリイカは透き通っており、独自の歯ごたえとともに、旨味や風味が口のなかに広がります。定置網で穫れるアオリイカは、秋には成長した子イカ、春には産卵前後の親イカと時期ごとに変わってきます。子イカはもちっと、親イカはコリコリとそれぞれ食感が違うのも楽しいものです。イカ丼は、ごはんの上に醤油で味付けされたイカ、海苔、山芋がのっています。若狭湾近くの食堂やドライブインで食べることができます。

ここで食べたい!

ドライブインよしだ

若狭町海山70-3

●【上部写真】イカ丼 1,900円

若狭町にあるイカ丼の人気店。新鮮なイカに特製醤油が味の決め手。休日には行列ができるほどイカ丼を目当てに多くの人が訪れます。水月湖の眺めも最高です。

3.【福井】羽二重餅

お餅だからといって全く重たくなく、まさに羽二重。ふわっと口溶けするような食感と最後に残る甘みが上品でどんな人にもおすすめできます。全国の人に知ってほしい福井の銘菓です!
編集部O

羽二重餅は、福井の名産であった絹織物・羽二重に着想を得て、明治38年に発売された福井を代表する銘菓です。もち粉と砂糖、水飴というシンプルな主原料をもとにつくられ、上品な甘みとしなやかな食感を持ちます。そのひらひらとした風合いは、まさに羽二重のような繊細さ。薄く伸びる羽二重餅は、すぐに口の中ではらりと溶け、ほんのりした甘みの余韻を残します。お茶請けにはもちろん、軽い食感なのでアイスクリームにのせてもおいしいもの。お米の香りと甘みを味わうと、日本の良さを感じることができます。

ここで食べたい!

松岡軒

福井市中央3-5-19

●【上部写真】羽二重餅 6袋入り886円〜

明治38年に羽二重餅を初めて発売した元祖。当時から配合を変えず、添加物は一切なし。職人技でその味が守られています。直営店にはカフェもあります。

4.【福井】手かき氷

松岡軒の手かき氷は、いまどきのふわふわ食感のかき氷とは一線を画すガリガリ氷! おすすめの羽二重宇治金時は、ひんやりした羽二重餅がのっており、それが口の中でするりと溶けて絶品です。
編集部O

日本の夏の定番スイーツといえばかき氷ですが、福井では松岡軒の「手かき氷」が名物です。こちらのかき氷は代々伝わる特製カンナを使って、1つ1つ手作業で削られています。ザクザクとした歯ごたえある冷たさが暑い夏に爽快な清涼感をもたらしてくれます。一番人気は、福井銘菓の羽二重餅が入った「羽二重宇治金時」。羽二重餅の柔らかさと手かき氷の粗めの氷の食感のコントラストが楽しめます。

ここで食べたい!

松岡軒

福井市中央3-5-19

●【上部写真】手かき氷 羽二重宇治金時 950円

手かき氷は福井の夏の風物詩。注文を受けてから手で削られるだけでなく、白山の伏流水の氷を使い、自家製の蜜をかけた一級品です。いちごやコーヒーなどのメニューに羽二重餅をトッピングすることもできます。[手かき氷販売時期6月下旬〜9月上旬]

5.【越前】ボルガライス

オムライスとトンカツという子どもにとって夢のような組み合わせ!もちろん大人になっても、この組み合わせはうれしいもの。各店の特徴をじっくり探ってから食べてみてください!
編集部O

オムライスにトンカツがのった洋食のご当地グルメ。越前市の武生エリアで長年地元の人から愛されてきましたが、現在は福井県内の定食屋やそば店でも広く楽しめます。ボルガライスは、オムライスの中身やソース、カツの種類がさまざまで、その店オリジナルの味を楽しんでみるのがおすすめ。王道のケチャップライスやドミグラスソースだけでなく、中華あんのかかったもの、釜飯になったものまでさまざまです。“ボルガライス”という名前の由来には、ロシアの卵料理のボルガから来ている、火山=ボルケーノに似ているなど諸説あります。

ここで食べたい!

てっぺい

福井市御幸3-11-3

●【上部写真】武生風ボルガライス 1,000円

福井市にある定食屋ですが、ボルガライスのメニューが豊富。定番の武生風ボルガライスのほか、牛タンシチューボルガライス、ビーフカツボルガライス、ミラノ風ボルガライスなどの贅沢メニューもあります。

6.【福井】ソースカツ丼

福井のソースカツ丼を一度食べてしまうと、“カツ丼は玉子で閉じないほうがいいかも”と思うほど。最近は東京で若者にも流行っているのがうなずけるおいしさです!
編集部O

福井のカツ丼は、薄くスライスされたトンカツにウスターソースが染みたソースカツ丼が定番です。その歴史は大正時代にヨーロッパ軒総本店の初代・高畠増太郎氏によって考案されたところから始まります。通常のカツ丼は厚いトンカツ一枚をドンとのせ玉子で閉じているのでとろりとしていますが、ソースカツ丼はサクサク食感にソースのおいしさが染み込んでいます。トンカツも数枚のっているため、ごはんとトンカツをバランスよく食べられるのもうれしいところ。県内の洋食屋や定食屋はもちろん、そば屋でも食べることができます。

ここで食べたい!

ヨーロッパ軒総本店

福井市順化1-7-4

●【上部写真】カツ丼 1,080円

大正時代に初代が考案したソースカツ丼の元祖。ドイツで修行した高畠増太郎氏がウスターソースを日本人の口に合うようにと考えられました。目の細かな特製パン粉、ウスターソースに数種類のスパイスを加えた秘伝のタレでつくる甘みと酸味のハーモニーが楽しめます。

7.【三国】塩ジェラート

おいしいものが豊富な福井に新名物のスイーツ誕生!塩ジェラートは、福井ならではの食材を使ったシンプルだけど贅沢な一品です。
編集部O

塩ジェラートは、坂井市三国町にあるカルナがつくる、福井の新しいスイーツです。三国にある「おけら牧場」のジャージー牛のミルクをベースに、こちらも三国・雄島の海水からつくった塩をくわえたジェラートです。ミルクは搾りたてが使われ、牛乳嫌いな人も飲めるというほどさっぱりとした味わい。ミネラル感のある雄島の塩との相性は抜群です。ミルクの甘みを引き立てるすっきりとしたジェラートは、素材の良さがわかるおいしさです。

ここで食べたい!

ジェラート&スイーツ カルナ

坂井市三国町南本町3-4-34

●【上部写真】塩ジェラート(カップ・コーン) 350円〜

2005年に創業し、のべ100種類以上のジェラートが販売されている専門店。塩ジェラート「三国の海の塩」は1番人気です。

コラム:なぜ福井にはおいしいグルメがたくさんあるの?

福井のご当地グルメをクローズアップしてみて、あらためて福井には隠れたおいしい食べ物があると思いました。その理由を考えてみると、まず海の幸のおいしさがあげられます。若狭湾はリアス式海岸と天然礁により、複雑な潮の流れが発生し、植物プランクトンが繁殖します。それをもとめて動物プランクトンが集まって魚介類が穫れる最高の漁場となるのです。漁場から漁港の距離が近いので、えび、鯖、イカなどは新鮮に提供できます。
それに加えて、羽二重餅やソースカツ丼などの名物も光ります。これについては福井の「粘り強く、まじめ、郷土愛が強い」県民性が関係しているのではないでしょうか。例えば、羽二重餅は郷土の名産品に注目して、配合を変えずに受け継いだから今もおいしさが続いています。新名物の塩ジェラートも地元の素材を活かして作られたもの。素材の良さと勤勉で1つのことをやり続けられる性格が、福井のグルメをおいしくしているといえます。

さらに!松岡軒の羽二重餅がおいしい理由は?

秋・冬に食べたいご当地グルメ・お土産

1.【福井県沖】越前がに

冬の味覚の王様!寒い季節に福井に訪れたら、必ず食べてほしいブランドがにです。足だけでなく、濃厚な味噌も食べてみてください。
編集部O

越前がには、福井県の漁港で水揚げされた雄のズワイガニをさします。ズワイガニは山陰地方で穫れると松葉ガニ、石川県で穫れると加能ガニとなり、穫れる漁港によってブランド名が異なります。そのなかでも越前がには漁場に恵まれ、品質はトップクラス。大きな甲羅、長い脚、大きな爪がある立派な姿をもち、中には身がぎっしりと詰まっています。越前がには、その証明として黄色いタグが付けられています。福井県内のレストランや旅館で食べられるのはもちろん、水産会社や道の駅で買って帰ることもできます。

ここで食べたい!

越前蟹の坊

坂井市三国町宿1丁目16番

●【上部写真】越前かにのフルコース 22,000円~

※仕入れ状況により価格は変動

料理旅館「望洋楼」直営の越前がに専門店。越前がにを贅沢にフルコースで食べることもできますが、好きな蟹を選んで定食として食べることもできます。越前がに以外の福井の新鮮な海の幸も用意されています。

2.【福井】水羊羹(一枚流し水ようかん)

「冬に水ようかん?」と最初は思いましたが、時期を変えて食べるだけで新鮮な感覚が味わえます。こたつの中で食べてもいいかもしれません!
編集部O

涼しげな味で全国的には夏に親しまれる「水ようかん」ですが、福井では昔から冬に食べる習慣があります。別名「丁稚ようかん」とも呼ばれ、本練りようかんに比べて割安な水ようかんを正月の手土産にしたことからその名が付きました。福井の水ようかんは、箱に流し込まれた「一枚流し」のスタイルになっているのが特徴です。付属のへらで切り分けて、皿の上にのせて食べます。水分たっぷりの水ようかんは、黒糖のコクとあんの控えめな甘さをツルツルとのどごしよくいただきます。しっかりと冷やして冬に温かい部屋で食べてみてください。

ここで食べたい!

松岡軒

福井市中央3-5-19

●【上部写真】一枚流し水ようかん 690円

あんには北海道産の小豆を使用し、職人が丁寧に練り上げてつくられています。こしあんには沖縄県産の黒糖と砂糖を加えてコクがあるのが特徴です。松岡軒の一枚流し水ようっ感はすっきりした甘さと柔らかな食感があります。

3.【若狭・河野エリア】へしこ

酒の肴として定番の人気があるへしこ。アンチョビのようにパスタやピザに使ってみるのもおすすめです!
編集部O

魚の内臓を取り出して塩漬けしてから、ぬか漬けにした伝統料理。若狭地域などの沿岸部で冬を越すための保存食として昔は各家庭で作られてきました。鯖のへしこが最も有名ですが、イワシやイカ、ふぐなどでも作られています。へしこは糠の栄養分が含まれる発酵食品となるため、食生活が気になる人にもおすすめ。食べるときは周りについているぬかを落として適当な大きさに切って、火で炙って食べるのが一般的です。ごはんのお供や酒の肴としていただきましょう。

ここで食べたい!

朽木屋

福井県小浜市広峰39

●【上部写真】鯖へしこ(1本) 2,400円

若狭から京都へと魚介類を運んだ「鯖街道」の起点となるいづみ町通りにある老舗。
創業260年余りの歴史があり、脂ののった鯖は1年かけて漬けこまれています。2階では食事処が営業中。

4.【越前】焼き鯖寿司

焼き鯖が好きな人には一度食べてみてほしい味。ボリューム感のある味で、酢飯と間に挟まれた薬味がアクセントになっています♪
編集部O

焼き鯖寿司は2000年頃にできた、比較的新しい福井の名物。鯖寿司は一般的には酢で締めたものですが、こちらは酢飯の上に浜焼きにした鯖がのったもの。炙った焼き目と肉厚な焼き鯖が、見た目にも食欲をそそります。焼き鯖と酢飯の間には、大葉や生姜などが巻かれ、鯖の臭みをとる工夫があり、その具材も各店舗の特徴となっています。脂ののった鯖と香ばしい風味は、一般的な鯖寿司の酸っぱさが苦手な人にも好評です。

ここで食べたい!

越前田村屋

福井県福井市中央1-1-1くるふ福井駅

●【上部写真】焼き鯖寿司 1,180円

肉厚な鯖と酢飯の間に煮椎茸と生姜が入った、四段重ねが味の決め手。福井県産のこしひかりを使って、一本一本手押しで丁寧に作られています。贅沢なまでに脂ののった味が楽しめます。

5.【坂井】油揚げ

福井のスーパーに行くと、油揚げの品揃えに驚きます。さまざまな厚みの油揚げがあるので、好みのタイプを探すのもおもしろいですよ!
編集部O

福井市は60年連続で油揚げの購入額が日本一。県内ではさまざまな大きさや暑さの油揚げのグルメが販売されています。福井では仏教の信仰が厚く、浄土真宗の催事「報恩講」で各家庭で昼食に油揚げ料理が添えられていました。このときにさまざまなバリエーションの厚揚げが登場したといわれています。県内ではこの厚揚げを使ったレシピも各家庭にあり、給食で厚揚げを具材にしたカレーライスが出るほど。そのほか、秋には福井駅で「あげフェス」という油揚げの祭典が開かれています。

ここで食べたい!

谷口屋

坂井市丸岡町上竹田37-26-1

●【上部写真】谷口屋の、おあげ 650円

大正14年から続く油揚げと豆腐の老舗。谷口屋の「竹田の油揚げ」は、表面はパリッと香ばしく、厚く揚げないことで内側は柔らかくできています。そのため、ハンバーグのようなジューシーさと香ばしさの旨味があります。

6.【若狭】ふぐ

若狭ふぐは、越前がにや越前・若狭のさばと並ぶ福井のブランド。これだけ高級ブランドの海の幸がある県は、ほかになかなかありません。「てっさ」や「てっちり」で食べてみてください!
編集部O

若狭で養殖された高級品のトラフグは若狭ふぐというブランド名で流通しています。福井県でトラフグの養殖が始まったのは昭和29年から。高浜町で定置網に入ったトラフグを畜養したことがきっかけでした。その後、昭和58年に高浜町で養殖が始まり、若狭湾全体に広がっていきました。若狭湾はリアス式海岸という好条件もあったため、若狭ふぐが誕生しています。若狭ふぐは身が締まって歯ごたえがあり、ぷりっとした食感があるのが魅力です。

ここで食べたい!

若狭ふぐの宿 下亟(しもじょう)

小浜市阿納10-15

●【上部写真】若狭福ふぐランチ 5,500円

若狭湾に生け簧を浮かべたふぐの養殖場をもつ宿。稚魚から2年育てて、自ら調理。冬だけでなく通年とおして、てっさやてっちりなどの若狭ふぐ料理が味わえます。

福井には自然の恵みや人の手を活かしたおいしいグルメがたくさんありました。旅で訪れたら、1つずつ食べてみてください。

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